なぜ「Python やめとけ」と言われることがあるのか?

なぜ「Python やめとけ」と言われることがあるのか?

Pythonは、プログラミング初心者にも学習しやすく、そのうえで、非常に強力なプログラミング言語です。Pythonは、そのシンプルさ、直感的な文法、および数多くの場面(Web開発、データ分析、AI、科学計算など)で利用されてます。しかしながら「Python やめとけ」と言われることがあるのはなぜでしょうか?この記事では、「Pythonをやめとけ」と言われる要因について掘り下げていきます。

なぜ「Python やめとけ」と言われることがあるのか?

プログラミング言語に詳しい人の中には、Pythonの制約や、特定のシステムレベルのタスクにおける他の言語(C++やJavaなど)と比べた時のPythonの限定的な能力について指摘します。また、Pythonは学習しやすいがゆえに、プログラミングの基本的な概念を完全に理解せずにコードを書くことが可能であるという批判もあります。これは、プログラミング初心者がPython以外の言語を学ぶ時に、Pythonより難しいと感じ、挫折してしまう要因にもなります。

以上が「Python やめとけ」と言われる要因の一つです。

Pythonの短所

Pythonはインタープリタ型言語であるため、コンパイル型の言語(C, C++など)と比較して処理速度が遅くなる可能性があります。また、Pythonは「グローバルインタプリタロック」(GIL: Global Interpreter Lock)のため、マルチスレッドをフルに活用することが難しいです。

GILとは、1つのCPUコア上で、Pythonインタプリタの中で動作するプログラムが1つだけ実行されることを保証するための仕組みです。つまり、1つのCPUコア上でPythonコードが実行される場合、他のCPUコアは他のプログラムを実行できません。

さらに、Pythonは「動的型付け言語」であるため、コンパイル時の型チェックがなく、ランタイムエラーによりデバッグが困難になることがあります。

「動的型付け言語」とは、実行時に変数の型が定まる言語です。型にまつわる問題はプログラムを実行してみないと発見できません。ちなみに「静的型付け言語」とは、コンパイル時に変数の型が定まる言語(C, C++など)です。 型にまつわる問題はプログラムを実行しなくても発見できます。

まとめ

「Python やめとけ」と言われてしまう要因は下記のような意見があるため。
・Pythonは、プログラミングの基本が分かっていなくてもコードが書けてしまう。
・Pythonは、コンパイル型言語に比べて処理速度が遅くなる可能性がある。
・Pythonは「動的型付け言語」のためコンパイルチェックがなくデバッグが困難になる可能性がある。