5人に1人は当てはまるHSP「繊細さん」/敏感・繊細すぎて生きづらい人

HSPという言葉をご存じでしょうか?
HSPとは「非常に敏感な人」のことです。

TVの「ワイドナショー」で取り上げられたり、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんもSNSでご自身が「HSP」であることを公表したりして話題になりました。

HSPは5人に1人はいると言われてます。

今回はHSPとは何か?について説明します。

HSPとは?わかりやすく

HSPとは?:「とても繊細な人」

HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略です。

HSPは、以下のような、その人の生まれ持った心の特徴や気質を表す言葉です。

  • とても繊細な人
  • とても感受性が強くて敏感な気質をもった人

HSPは後天的なものではなく生まれもったもの

HSPは環境や性格など後天的なものではありません。

また、HSPは「うつ病」とは全くの別物です。

「うつ病」は後天的な心の病気であるのに対して、「HSP」は先天的な生まれもった特徴であり、障害や病気ではありません。

HSPは個性の一つなので治すものではありません。

5人に1人はHSP

統計的には5人に1人(人口の15~20%)がHSPにあてはまると言われてます。

残りの80%はHSPに当てはまらないため、HSPは少数派であることは間違いありません。

したがって、HPSの人は、周りからの共感を得ることが難しく、理解してもらえないことからHPSでない人たちとの差に自己嫌悪を感じたり、周りに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなる心の持ち主であると言えます。

HSPの人はストレスを抱えやすい

HSPの人は、細かいことに気がつきやすい性格のため、日常の生活や仕事において精神的なストレスを抱えやすい傾向にあります。

HSPの人は、他人の表情や動作からその人の感情を敏感に察知したり、周囲の物音が気になったりするため、不安を感じやすく疲れやすい性格のようです。

また、HSPではない周りの人からは「神経質」とか「怖がり」などと思われてしまうこともあるようです。

HSPのタイプ

HSP4つのタイプ

HSPを提唱した心理学者のエイレン・N・アーロン博士の研究によると、以下の4つのうち、全て当てはまる人がHSPとなります。

  1. 深く考える
  2. とても刺激を受けやすい
  3. 共感力が高い、感情が強い
  4. ささいな刺激に敏感

HSPをさらに分類した「HSS型HSP」:敏感なのに刺激を求めてしまうタイプ

HSPをさらに分類すると「HSS」という用語も登場します。

HSSとはHigh Sensation Seeking(刺激探求型)のことです。

内向的で静かな生活を好む本来のHSPとは違い、どちらかというと外向的で好奇心が強いタイプを指します。

HSPの3割を占めているのが「HSS型HSP」だそうです。

つまり「HSS型HSP」とは「非常に敏感なのに刺激を求めてしまう人」のことです。

HSP診断・チェックリスト

以下は、ワイドナショーで紹介された「HSP診断テスト」です。

7~8個以上でHSPに該当する可能性が高いそうです。

  1. 一度にたくさんのことが起こっていると不快になる
  2. 忙しい日々が続くとベッドや暗くした部屋などプライバシーが得られ、刺激が少ない場所に逃げ込みたくなる
  3. 明るい光や強いにおい ごわごわした布地 近くのサイレンの音などにゾッとしやすい
  4. 短時間にしなければならないことが多いとオロオロする
  5. 生活に変化があると混乱する
  6. 大きな音や雑然とした光景のような強い刺激が煩わしい
  7. 他人の気分に左右される
  8. 大きな音で不快になる
  9. 一度にたくさんのことを頼まれるとイライラする
  10. 色々なことが自分の周りで起きていると不快な気分が高まる
  11. 競走場面や見られていると緊張や動揺のあまりいつもの力を発揮できなくなる

HSPの悩み対策

以下に具体的なHSPの悩みに対する対策を紹介します。

HSPの悩み: 周囲の音が気になる → イヤホン・ヘッドホンをつける

HSPの人は周りの会話や物音などに敏感です。

一度気になり始めると集中できなくなり落ち着かなくなります。

対策としては、単純ですがイヤホン、特にノイズキャンセリング機能付きがオススメです。

心地よい音楽を聴けば気を紛らわすことができてやりたいことに集中できます。

HSPの悩み:大勢が苦手 → 聞き役にまわる

HSPの人は、人の表情や言動など一度に多くの刺激を受けてしまう大人数の場が苦手です。

そういう場にいるときは、他人の表情や言動から相手の気持ちを察するのが得意な性質を活かして「聞き役になろう」と自分で決めてみましょう。

そうすることで、相手が求めるリアクションができたり、一緒に共感できるので、相手も自分も気持ちが楽になります。

HSPの悩み:人の気分に左右される → ペンやコップなどで相手との境界線を作る

HSPの人は相手が何か言わなくても、相手の表情や声のトーンなどから相手の気持ちを察知することが得意です。

その分、周りの人の気分を無意識に察知してしまい疲れてしまうのです。

対策としては、相手との間に境界線を作ることです。

置くものは、ペンやコップなどなんでもOKです。

相手との間に何かものを置くことで、心理的な境界線を作る効果があり、「相手のイライラは自分のせいではない」というように周りからの感情を受け取りすぎないようにできるのです。

HSPの悩み:なじむのに時間がかかる → 「自分は人見知り」「質問してください」と伝えてみる

新しい環境や初対面の人と話すのは多く人が不安や心配になると思いますが、HSPの人はひといちばい不安に感じます。

そんな時は、まず「自分は人見知りだと」伝えてみたり、「質問して下さい」と最初にアピールしてみるのが効果的です。

そうすると相手から話題を振ってもらえるきっかけになり、その後の会話がしやすくなります。

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HSPは、生まれ持った気質であり、病気でも障害でもありません。また、5人に1人がHSPだといわれています。
そうした方々が、心をスーッとラクにし、生きづらさを解消するためには、どうしたらよいのでしょうか。
本書は、HSPの数少ない臨床医である著者が、その具体的な方法をわかりやすく紹介するものです。

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まとめ

  • HSP(Highly Sensitive Person)は「敏感・繊細過ぎる人」
  • 20%(5人に1人)はHSPに当てはまる
  • HSP診断をすることによって自分がHSPなのかどうか傾向が分かる
  • HSP悩み対策の例:相手との間にモノを置く、イヤホンをする、など