CCNAの勉強にはパケットトレーサーを使うと便利です。
パケットトレーサーを使うと、仮想のPCやスイッチ、ルーターをいくつでも配置することができます。
CCNAの試験に出るようなネットワークも作ることができて、コマンド練習をするうえで大いに役立ちます。
パケットトレーサーをダウンロードしたのはいいんだけど、今いち基本的な使い方が分からないですよね・・・。
パケットトレーサーはかなり多機能なので、どこから手をつけていいか分からない人も多いかと思います。
今回は、CCNA勉強をするうえでのパケットトレーサーの基本的な使い方として、画面の見方、各デバイスの見方、デバイスの追加方法などを解説します。
目次
パケットトレーサー(Cisco Packet Tracer)の画面の見方
1.メニュー 2.ワークスペース 3.デバイス
メニュー
パケットトレーサーのメニューです。
ワークスペース内に配置したデバイスの操作や、図形・テキストの挿入、パケットトレーサーの環境設定などをする場合に使います。
ワークスペース
パケットトレーサーの作業スペース(ワークスペース)です。
ワークスペース内にスイッチやルーターなどのデバイスを配置します。
ネットワーク構成を説明するための図形やテキストの挿入もできます。
デバイス選択
ワークスペース内に配置するデバイスを選択できます。
左側からPC、スイッチ、ルーターを選び、右側で詳細なモデルを選択できます。
デバイス同士をつなぐケーブルも選択できます。
各デバイスの見方とデバイスをワークスペースに追加する方法
上の画面はパケットトレーサーのワークスペース内に実際にデバイスを配置したものです。
各デバイスの見方と、デバイスをワークスペース追加する方法について説明します。
PC・サーバー
PC・サーバーのアイコン
パケットトレーサーのPC、サーバーのアイコンです。
デスクトップPCはブラウン管タイプのモニタになっており時代を感じるアイコンです。
PC・サーバーをワークスペースに追加する方法
①~② デバイス選択の左側からPCやサーバーのイラストが描かれているアイコンを選択します。
③ 追加したいデバイスをワークスペース内にドラッグ&ドロップします。
ネットワーク機器(ハブ・スイッチ・ルーター)
パケットトレーサーのメインであるネットワーク機器たちのアイコンです。
ハブやスイッチは直方体で、スイッチは矢印の絵が描かれたアイコンです。
L3スイッチは真ん中に丸い目印があるのが特徴です。
ルーターは天面に矢印の絵が描かれた円筒状のアイコンです。
ハブをワークスペースに追加する方法
① 一番左のネットワーク機器のイラストが描かれたアイコンをクリックします。
② 左から3番目のアイコンを選択します。
③ 一番左のアイコン(PT-Hub)をワークスペースに内にドラッグ&ドロップします。
スイッチをワークスペースに追加する方法
① 一番左のネットワーク機器のイラストが描かれたアイコンをクリックします。
② 左から2番目のアイコンを選択します。
③ 追加したいデバイスをワークスペースに内にドラッグ&ドロップします。
※画像ではL2スイッチに「2960」のデバイスを、L3スイッチに「3560 24PS」のデバイスを選択してます。
ルーターをワークスペースに追加する方法
① 一番左のネットワーク機器のイラストが描かれたアイコンをクリックします。
② 一番左のアイコンを選択します。
③ 追加したいデバイスをワークスペースに内にドラッグ&ドロップします。
※画像では「1941」のデバイスを選択してます。
ケーブル
ストレートケーブル・クロスケーブル
スイッチ・ルーター間、PC・スイッチ間を接続する場合などに使うストレートケーブルは実線で表されます。
スイッチ同士やルーター同士を接続する場合などに使うクロスケーブルは破線で表されます。
コンソールケーブル
スイッチやルーターのターミナル画面を表示する場合に使うコンソールケーブルは、水色の実践で始点と終点に◯があるのが特徴です。
デバイスの名前
各デバイスのアイコンの下にデバイスモデルとデバイス名が表示されます。
デバイスモデル名:実際のシスコ製品のスイッチやルーターのモデル名を表してます。
デバイスの名前:ユーザーが自由に変更できます。
デバイスモデル名、デバイス名は設定で非表示にすることができます。
ワークスペース内に同じデバイス名は登録できません。
同じデバイス名で登録しようとするとエラーが表示されます。
メニューの[Options]→[Preferences](またはCtrtl+R)で以下のチェックをはずします。
・デバイスモデル名:「Show Device Model Labels」
・デバイス名:「Show Device Name Labels」
インタフェース名
ケーブルにはインタフェース名が表示されます。
ケーブル名は設定で非表示にすることができます。
インタフェースの種類(Fa, Gigなど) スロット番号 / ポート番号
例:Fa0、Fa0/1、Gig0/1
メニューの[Options]→[Preferences](またはCtrtl+R)で、「Always show port labels in Logical Workspace」のチェックをはずす。
リンクライト(接続状態)
ケーブル上のリンクライトで接続状態を確認することができます。
緑:通信OK
オレンジ:通信の準備中
赤:通信NG
リンクライトが赤色の場合はIPアドレスの設定などを確認しましょう。
まとめ
- パケットトレーサー(Cisco Packet Tracer)の大きく分けて3つあります。
1.メニュー 2.ワークスペース 3.デバイス - 各デバイスには以下のようなものがあります。
PC、サーバー
ネットワーク機器(ハブ、スイッチ、ルーター)
ケーブル - 各デバイスの下にモデル名、デバイス名が表示されます。
- ケーブル上にインタフェース名やリンクライトの状態が表示されます。